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★JAZZ★ジャズレコード収集歴7年の角野浩がお薦めのアルバム、アーティストを紹介するコーナーです。 第9回推薦アルバム「COOLSTRUTTIN’」(SONNY CLARK,BLUE NOTE)
今回は、ソニー・クラーク(ジャケット写真)の「クール・ストラッティン」を紹介します。 「暑い!」暑くなってきました。ここ大阪は、全国でも1,2位を争う蒸し暑い地域ではないかと思うくらい暑いです。そこで、このジャズのコーナーでも、できるだけ涼しい、聴いて、見て涼しい、お菓子にたとえるとゼリーのようなアルバムをと考えておりましたが、なにせHPでは音が出せません。涼しいアルバムといえば、ビル・エバンスがギタリストのジム・ホールと競演した「アンダーカレント」(United Artists)というアルバムがありますが、ジャケットの写真を撮っていなかった(すみません、これはまた別の機会にご紹介します)ので、アルバム名とジャケットだけで涼しさを感じさせる「COOL STRUTTIN’」をご紹介します。 実はこのアルバム、ジャズを聴かない人にとってはご存知でないことかもしれませんが、日本のジャズファンにベストアルバムのアンケートをとると、必ず上位5位に入るくらいの超人気、定番なのです。これには発売当時(1958年、私角野が生まれる3年前です)のエピソードがあって、本国アメリカでは非常に低い評価で人気がなかったのにもかかわらず、日本のジャズファンが高い評価をし、人気版となったため、本国アメリカでも人気となったアルバムなのです。 リーダーは、私の最も好きなピアニスト、ソニー・クラークです。享年31歳のこのピアニストは、いわば破滅型の人生を歩んだジャズマンの見本のような人で、死ぬほど(実際にそれが原因で亡くなったのですが)麻薬をやり、そのインスピレーションで曲を書き、アドリブ演奏を行い、死んでいった人です。 推薦曲は、個人的にはB面2曲目の「DEEP NIGHT」です。一般的にはA面の2曲、すなわちアルト・サックスのジャッキー・マクリーンが気持ちよく吹いた2曲の評価が高いのですが、この曲を聴くと、なぜか真夜中の都会の高速道路、約20年位も前に、当時つきあっていた彼女を車で家まで送っていた光景がよみがえってくるから不思議です。別に当時この曲を聴いていたわけではないのですが…。どこかしら、郷愁を感じさせる曲です。 ところで、このアルバムタイトルの「クール」とは実は「涼しい」という意味ではなく、「すました、気取った」という意味らしいです。つまり、ジャケット写真の女性が気取った歩き方をしていることを指して、「クール・ストラッティン」というようです。ジャズ全盛期には、ジャズ喫茶でこのアルバムがかからない日がなかったくらい、定番であったようです。ただ個人的には、ジャズ初心者がこのアルバムを聴いて、ジャズが好きになるかどうかは疑問です。事実私の友人も、このアルバムの良さがわからないと言っていました。 ともかく、「クール・ストラッティン」という語感と、ジャケットから涼しさを感じてみてください。その上で、ジャズ上級者になる気持で、このアルバムを聴いてみてください(角野)。 アルバムデータ 1958年1月5日録音 曲名 SIDE1@COOL STRUTTIN’ ABLUE MINOR SIDE2 @SIPPIN’AT BELLS ADEEP NIGHT パーソネル SONNY CLARK(PIANO)、ART FARMER(TRUMPET)、JACKIE MCLEAN(ALTO SAX)、PAUL CHANBERS(BASS)、PHILLY JOE JONES(DRUMS) Copyright(c) 1998-2004 OFFICE KADONO All rights reserved
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