休憩室

             

 


★JAZZ★

ジャズレコード収集歴7年の角野浩がお薦めのアルバム、アーティストを紹介するコーナーです。

第3回推薦アルバム

「SOMETHIN’ELSE」(CANNONBALL ADDERLEY,BLUE NOTE)

musical_note.gif第3回推薦アルバムは、キャノンボール・アダレイ「サムシン・エルス」ですmusical_note.gif

ジャズのコーナーの更新が遅れ気味で申し訳ありません。今回は、いわゆる名盤のランキングにも必ず登場する「サムシン・エルス」を紹介します。この版の名義人はキャノンボール・アダレイ(アルト サックス)となっていますが、実質上のリーダーは、ジャズ界の帝王マイルス・デイビスです。ジャズを聴いたことがない人でも、このマイルスの名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ビバップの時代から、ハード・バップのスタイルを切り開き、更にモード奏法を試み、ヒップホップ、ロックまでも取り入れ、常にジャズ界をリードした巨人です。

推薦曲は何と言ってもSIDE1、1曲目の「AUTUMN LEAVES(枯葉)」です。HANKE JONESのピアノで始まるこの曲は、マイルスのミュート・トランペットのソロに引き継がれ、この部分を聴くだけで、背筋がぞくっとしてしまいます。こういう曲は、家のオーディオで聴くのではなく、薄暗いジャズ喫茶で聴くのが最もふさわしいもののような気がします。

私の所有する東芝EMI版の解説には、村上龍氏が文章を書いています。「マイルスのミュート・トランペットの音は…アルジェリアの、孤独で、汚れたテロリストのものだから…」という、村上氏の高校2年の時の詩の一節があります。確かに言い得て妙で、村上氏はこのころから才能があったことをうかがわせます。「ジャズはやはり亡霊のようなものだ。ジャズはいつも懐かしいものだ。売春婦をしている優しい叔母みたいなものだ。私は時々ジャズを軽蔑する。だが、たまらなくなぐさめられて涙することもある。」(村上氏)私は、村上氏のように涙をすることはないが、ジャズを聴くと、薄暗いジャズ喫茶で、書を読み、友達と夢を語らい、泣き、挫折をした大学時代を思い出します。「4ビートだけがジャズと思っているわけではない。だが、4ビートだけがノスタルジー生む。」(村上氏)

「1冊の本と言われたら答えに困る。一本の映画と言われても難しい。だが1枚のジャズ・レコードと言われたら、ためらうことなく『サムシン・エルス』をあげるだろう。」(村上氏)とにかく、この1枚を聴いてみてください。

アルバムデータ 1958年3月9日録音

曲名 SIDE1@AUTUMN LEAVEALOVE FOR SALE  SIDE2 @SOMETHIN’ ELSEAONE FOR DADDYーOBDASING IN THE DARK 

パーソネル  マイルス・デイビス(トランペット) キャノンボール・アダレイ(アルト・サックス) ハンク・ジョーンズ(ピアノ) サム・ジョーンズ(ベース)アート・ブレイキー(ドラムス)

HOME


Copyright(c) 1998-2004 OFFICE KADONO All rights reserved
info@kadono.org