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★JAZZ★

ジャズレコード収集歴7年の角野浩がお薦めのアルバム、アーティストを紹介するコーナーです。

第11回推薦アルバム「modern art」(ART PEPPER QUARTET)

musical_note.gif第11回推薦アルバムは、アート・ペッパーの「モダーン・アート」ですmusical_note.gif

このジャズのコーナーの更新が遅れて申し訳ありません。このジャズのコーナーをご覧になり、知らない方からメールを頂くことも多く、こういう趣味のコーナーを設けている甲斐があります。先日も、ある建築設計事務所の社長さんからメールを頂き、この社長さんがかつてジャズを志し、ジミー・スミスの楽器持ちなどをやっておられたという内容が書かれておられました。よく見るとこの社長さん、関西大学工学部の出身で、偶然にも学部は違いますが私角野の少し後輩にあたる方でした。世間は広いようで、狭い。

さて今回は、アート・ペッパー(ジャケット写真)の「モダーン・アート」を紹介します。

季節も10月を過ぎ、めっきり秋らしくなってきました。やはり秋は芸術の秋。音楽をじっくり聴くのにぴったりですよね。

そこで、この秋に哲学者にでもなったかのように聴けるアルバムということで、私角野の聴いた範囲で思い浮かんだのが、このアート・ペッパーの「モダーン・アート」です。このアート・ペッパーという人、ジャズマンのご多分に漏れず、何度か麻薬中毒で演奏活動を中止しており、1970年代にも奇跡のカムバックを果たした人です。というか、他のジャズマンにも比して、麻薬との闘いに人生の半分以上を費やしたという、破滅型ジャズマンの代表と言えます。私角野は「ミーツ・ザ・リズム・セクション」(Contemporary)など何枚か所有し、あるいは売却したペッパーものがあり、どちらかというとペッパーは聴かない方なのですが、この「モダーン・アート」だけは繰り返し聴いてしまう1枚です。

まず、ジャケットがいいですね。憂いを帯びたペッパーがサックスを左手において思索をしているところです。これだけでも価値がありますが、聴きものは1曲目「ブルース・イン」と2曲目「魅せられて」の何とも言えない落差だと個人的には思っています。アルバム1曲目「ブルース・イン」アルバムB面最終曲「ブルース・アウト」という構成から、このアルバムは成り立っているのですが、この「ブルース・イン」「ブルース・アウト」の鬼気迫る演奏には固唾を呑んでしまいます。ペッパーのソロなんですね。これがまた凄い。まさに、ジャケットのペッパーが、演奏として出てくるわけです。そして、2曲目「魅せられて」のラス・フリーマンのピアノがほっとする感じ。いわば緊張と緩和の極意とでも言える雰囲気が何とも言えない魅力です。

1曲目、最終曲の「ブルース・イン」「ブルース・アウト」以外は、当時のウエストコーストを代表するような軽やかな演奏が続きます。これも、ラス・フリーマンのピアノの何とも言えない明るさのせいなんでしょうね。どちらというと、ジャズ好みでない音色とも言えるのですが。

なにわともあれ、こういう文章だけでは、伝わりません。この秋、思索にふけりたいあなたに、このアルバムをお薦めします。なお、CDでは「サマータイム」も入っているようです(角野)。

アルバムデータ 1956年12月28日、1957年1月14日録音

曲名 SIDE1@BLUES IN A魅せられて BWHEN YOU’RE SMILING CCOOL BUNNY SIDE2 @DIANNE’S DILEMMA  ASTOMPIN’ AT THE SAVOYB WHAT IS THIS THING CALLED LOVE CBLUES OUT

パーソネル ART PEPPER(ALT SAX) RUSS FREEMAN(PIANO) CHUCK FLORES(DRUMS) BEN TUCKER(BASS)

 

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